2009/ 07

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中堅、中小企業の優れた経営者を表彰する「最優秀経営者賞」で、最高賞を

受賞した塚越寛氏の著書。 


「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社を
取り巻く全ての人々が、日常生活のなかで、「いい会社だね」と
言ってくださるような会社のことです。「いい会社」は自分たちを含め、
全ての人々をハッピーにします。そこに、「いい会社」をつくる真の意味があるのです。


なんかきれいごとに聞こえるけど、経営者でこういうこと言ってる人って多くない

ような気がする。この本には普通の会社では、聞かないような考えがたくさん

つまっていて、でも実はどれも当たり前のことのように聞こえる。この人の考え方を

聞くと、今までの自分が勤めてきた会社が逆に普通じゃなかった気さえする。

心にずばずば入ってくる言葉がたくさん。


経営というのはまさに、100年先の人々のために木の苗を植えるようなものであると
思います。

遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧する

→楽天とかインターネット業界ってなぜか先を急ぎ、どんどん売り上げを
増加させようとして、なんか会社がめちゃくちゃになっているような気がする。


経営者は専門的な知識は部下より劣ることはあっても、仕事に対する情熱は
誰にも負けぬこと。

今は完全に利益が目標になってしまいました。アメリカの株主の利益を
重要視する経営が日本に波及したもの理由の1つでしょう。

効率経営の大切さを学んで、機械化や省エネに取り組むことも重要ですが、
もっと重要な、根本的な効率化策に目を向けることが大切です。
それは、社員のモラル、つまり士気、やる気の向上です。

→リッツカールトンとかサウスウェスト航空とかは社内のみんなが共有して
もっているミッションステートメントがあって、それに基づいて企業理念が
形成されている。

何で人のモラルって上げるが難しいんだろう。
僕はやっぱりリーダーの存在だと思う。
どの国でも、栄える国には、英雄がいるわけで、組織って、やっぱり
1人立つ人が一番重要になるんだと思う。

この本は、生涯読み続けられる本だと思う。





評価:
本田 哲也
アスキー・メディアワークス
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(2009-01-13)

 やっぱり、今個人的に一番興味の世界って、PRかなと思ったりする。

以前、本田さんに直接お会いする機会があり、PRについて色々とお話が聞けた。

その中で一番興味があるのが、プランニング手法。いつも難しいなと思うことがある。


戦略PRのテーマ設定のコツは、「自分が言いたいこと」をテーマにするというより
「世の中のみんなが興味を持っていること」から引っ張ってくるということだ。
そして、商品の強みもうまいことその「みんなの興味」に近いところに落とし込む。

ここで言っているのは、世代的インサイトをふまえたうえで、商品ベネフィットを

コミュニケーションするということだと思うが、昨今商品自体の差別化が難しいなかで

広く薄く作り上げた空気感のなかでどうやって、クライアントの商品まで落とし込むか

ってというところが難しいと思った。

つまり商品にある程度独自性があって初めて戦略PRっていう考え方は成り立つんだと

思う。やっぱり、PRの人たちがよく言うのは、やりやすい商品とそうでない商品が

あるということだった。

今の時代、商品作って、大々的に広告売ったって、売れない。

だからこそ、「どういうポジショニングで商品をそもそも作るか」、「その商品をどういう

空気感で広めていくか」、「具体的にどう実行していくか」っていうところを

俯瞰的に見れる人が企業には必要なんだと思います。

僕もそういう人になりたい。ほんと。










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以前、シアトルに出張した際にUniversity districtの古本屋で、

バンクシーの本を買ってみた。

以前から、Massive attackからのジャケット制作の依頼などを断ったり、

サザビーズ主催のオークションで破格値で落札されたりして、話題に

なっていた。ストリートアートに新しい次元をもたらした彼の作品を見ていると、

すごく刺激的だ。全くみたことのないグラフティーだし、

昔、佐藤カシワが、「広告で町を彩りたい」って行っていたけど、

バンクシーはそれをアートで表現しているのが、すごい。

評価:
BANKSY
Century
¥ 2,700
(2005-12-27)


評価:
柳井 正
新潮社
¥ 460
(2006-03)


最近、電通の売り上げが100億円の赤字を経常したとの記事があった。
 
とても基本的なことだが、今の時代、広告だけで解決できる範囲がとても

狭くなっているんだと。

でも、こんな不況のなかにもユニクロのような元気な企業は存在する。

ユニクロの面白いところは、バリューチェーン構造の改革を行い、問屋抜き、製造から販売

までワンストップで提供するアイディアで低価格商品を創造したり、今の時代にあった商品

提供ができて、それによる低価格戦略が消費者に認められているということ。

いくつか心に残った文章を引用する。


  • 「いままでつきあってきた広告代理店は、こういうキャンペーンをやるから、ここでこういう金をつかって、テレビはこの時間帯で、こういうタレントをつかうという話が手段のことばかり。何を伝えたいか、それをどういう方法で伝えるのかという根っこの話はほとんどないことにある時きがついた。
   →よく聞くような聞かないような。 

  • 経営は試行錯誤の連続で、失敗談は限りなくある。商売には失敗がつきものだ。10回新しいことを始めれば、9回は失敗する。成功した経営者のなかには、もっと凄まじく、100回に1度程度しか成功しないなどという人もいる
   →失敗を必ずしも、ネガティブなものとして捉えず、
    次に確実に生かしているところが、凄い。

  • 商売というのは実践である。経営も実践。頭だけで考える、あるいは、知識優先で考える人は、課題や問題点を全部整理して、優先順位をつけて、「これはこういうことです」という現状分析だけで停止してしまい、実践までたどり付けない
   →これもコンサルタントの一部の方々のことを指していて、メーカーは
    とても大変なんだなと実感頭のいい人に限って、計画や勉強ばかり
    熱心で、何も実行しないとのこと。



一直線に成功というのはほとんどあり得ない。成功の陰には必ず失敗がある。

そう考えると、いつも新しいことに直面した時に、おじけづく自分が
いたりすると、こう考えるとより良く仕事ができるのかなと思った。



僕が今働いている業界では、「クリエイティブ」ということをよく聞く。

「もっとクリエイティブにしようよ」、「もっと面白くて、クリエイティビティあるも

のにしようよ」とか。でもそういう議論の際に出てくるクリエイティビティ溢れるアイ

ディアに、最近クリエイティビティを感じたことがないような気がする。

今の僕にとって、クリエイティビティってなんだろうと思うといくつか

そう思えるものが出てくる。


1、キットカットのマーケティングのアイディア

チョコレートのマーケティングが若い人のためになっていることが凄い。
今時、どこを見渡しても、世の中のためにやってるなぁとすぐ感じる商品って
少ないのでは(もちろん、もともと世のため、人のためになっているものはのぞいて)。

2、Room to Read

この本はホントに感動した。これをきっかけにSocial Entrepreneurの存在を知った
のだから。

3、グラミン銀行

世界の総所得の94%は、40%の人々にしか行き渡らず、残る60%の人々は、世界の総所得のわずか6%で生活しなければならない。世界の人口の半分は、1日あたり$2以下のお金で生活している。一方でおよそ、10億人が、1日あたり$1未満で生活している
これらの低所得者にわずかなお金を貸そうというアイディアで始めたグラミン銀行。

世の中には、今までのビジネスのフレームワークでは絶対ビジネスにならないと
思われていたようなところにビジネスチャンスを見つけ、そこに問題解決のアイディアを導入する。こういったレベルで創造されるアイディアにこそ、クリエイティビティっていうのが存在するんだと思う。





評価:
ムハマド・ユヌス
早川書房
¥ 2,100
(2008-10-24)



先日、ニセコに行った時に、ある友人が、「7-8年前だったらこの時期、パウダー

もっとあったのになぁ」とこぼしていた。確かに自分が小学生の頃は、雪だるま

作れるほど、雪が降っていた。雪山に行くたびに、30年後も雪があって欲しいと

思う。やっぱ雪がある景色ってきれいだ。

地球温暖化っていうけど、よくわからない。何がいけなくて、何をしなければ

ならないのか。だからそれが何なのかを知ることから始めた。

スウェーデンはよく地球温暖化で先進国っていうけど、なぜ先進国なのか

少し分かったような気がする。


スウェーデンは生態学的に持続可能性を持った国をつくる

推進力となり、そのモデルとなろう。エネルギー、水、各種原材料といった

天然資源の、より効率的な利用なくしては、今後の社会の繁栄は

あり得ないものである



これが国家が決めた20年後の目標。

日本企業でこういう考えもっている企業って少ないと思う。

知っている限りでは、パタゴニアが売り上げの1%と環境保護団体に

寄付しているとのこと。もっとそういう企業が増えてほしい。



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今年初めてニセコでバックカントリーに挑戦。

最終のリフトから約30分ぐらい登山して、パウダーを滑った。

サイコーに気持ちよかった。

はまりそうで怖いけど、パウダーの感触はサーフィンに似てた。

これからは、バックカントリーに必要な知識を勉強したい。気候とか

板とか、登山の仕方とか、初心者でも挑戦できるスポットなど。

スキーはあと10年は飲めリミメそう。






「病児保育問題」というちょっと聞き慣れない社会問題を解決するために

立ち上げたNPO法人フローレンスの代表駒崎氏の立ち上げ当時の苦労が綴られている。

病児保育問題の詳細については、本書に譲るが、働く主婦が、病気がちな子供を

月額定額制で預けられるというシステムを提供している。

参考になった点としては下記の2つ。


病児育児事業は、経済的に成り立たない。だから、ニーズは

あってもやる人が出てこないのだ。ならば経済的に成り立つような

モデルを構築できれば、それを模倣として多くの事業者が参入してくるのでは

ないだろうか。ベビーシッターのように必要な時にお金をもらうのではなく、

安定的に収入を得られる方法はないか。そうだ。保険みたいな仕組みにするのはどうだろう。




全く違う業界のうまく機能している仕組みをコピーするのは、思いつくようで

なかなか良いアイディアに結びつかないが、うまく保険や携帯電話という

既存の一般的な仕組みを病児育児事業にも導入している。


もう1つは、PRのうまい使い方だ。


積極的にプレスリリースをうつことで、広告換算にすると、

数億円ものの露出を1円も使わずに行うことができたのだった。

このPR活動により、「病児育児」という言葉を世の中に浸透させた。


これもジャックトラウトの言う"ブランドは広告では作れない"の理論に沿っていて

いる。

かつ、「病児育児」というシンプルだけど、聞きなれない言葉で活動そのものを

アピールできている点が、素晴らしい。

自分も日々、自分のプロジェクトでPRをいかに上手く活用するかを

考えているが、いかんせん企業のためのマーケティングPRはハードルが高い。

もともと、メディアは企業の「この商品の機能が何%アップしました」のような

メッセージを必要としていない。もっと社会にインパクトをもたらすニュース

が欲しいわけで、フローレンスのような活動を取り上げたいのだ。

当然、PRは載りやすい。

病児育児に対する問題を解決するアイディアに感動しました。



「おしゃれなエコが世界を救う」というタイトルがキャッチーだが、

立派な日本を代表するフェアトレードビジネスを展開する

サフィアミニーさんの自叙伝。フェアトレードとは、

途上国の立場の弱い人々の自立と生活環境の改善を目的

とした活動で、例えばコットン製の洋服を買うとき、その洋服の素材のもとをたどって

いくと、バングラデッシュなどの現地生産者がコットンを生産しているのだが、

大企業がものを販売する際、仕入れコストを下げるため、生産者への支払いを

最小限にしたり、過酷な環境で働かせたりする。このような生産者の労働環境を改善

し、発展途上国の労働者を守ろうとする活動だ。


ピープルツリーのこのような発展を支えたのはなんだったのでしょう。

私たちのビジネスには、大きな財団からの寄付もなければ、政府からの助成金

もありません。また、パートナーの生産者たちは、限られた設備や素材しか

利用できない人たちです。でも、私たちは常に、いっしょに働く仲間は

もちろん、世界中の職人さん、製品を買ってくださるお客様、

フェアトレードを広めてくれるお店や支援団体の人たちみんなで力を

合わせてきました。

例えモノやカネがなくたって、人の知恵、つまりアイディアでそれを

補い、みんなで力を合わせればきっと目標を達成できる。私はそれを

信念にしてきたのです。



成功する組織とは、Win-Loseには必ずならない。Win-Loseで一時は成り立っても

そのうちそのような組織は衰退する。社会起業家は、ものを消費する人に

メリットを提供し、利益を上げ続けるだけがもちろん目的ではなく、そこに

社会的な問題を解決するという大きな使命をもっている。

消費者の隠れたニーズ、問題を抱えている人たち、そして自分のモチベーション、

これらのバランスを取れる彼女は素晴らしいと思う。


マイクロソフトで働いていたジョン・ウッドがたまたま旅行で訪れたチベット。

貧困を極める山奥には学校があるが、子供たちに読ませる本がなく、

出会った人々や教師がきっかけで読まなくなった本を届けるというNPOを始める。

NPOルーム・トゥ・リードは、アジア、アフリカ、南アメリカの

開発途上国において現地のNGOや村の人々などのコミュニティと協力して、学校や

図書館などの教育に必要な施設を建設している。

人生を変えるきっかけとなった出会い、マイクロソフトを辞め、色々な人脈を使って

資金を集め、一気に広げて行く活動範囲、困難な問題を解決していく姿勢など

ソーシャルベンチャーと呼ばれる手法で、NPOであるが、

活動内容や成果を詳細な数字で報告する。

人件費などの運用コストを抑え、実際の活動に最大限投資する。


など慈善活動の新しいビジネスモデルでも注目されている。


彼の決意はとても素晴らしいものだ。

彼が40歳になった時(Room to readを始めてから5年)

本物の人生を見つけた僕は、これまで以上にそれを

強く抱きしめようと思える。自分がどんな人間かも、自分が何に集中したい

かも分かっていて、自分をはかる物差しを持っている。

それは幸福なことだ。


と思ったそうだ。

彼の活動を見ると、自分の仕事小ささに気づき、パワーを与えて

もらった気がする。読書は人を豊かにするし、子供たちに読書を通して

成長をサポートすることは素晴らしいアイディアだ。